私が死んだことを知らせる方法って?
数年前から、思い出したようにすこ~~~しずつエンディングノートを書いています。
ある終活の本にエンディングノートのエクセルフォーマットが紹介されていたので、ネットからダウンロードしたものです。
【エンディングノートの項目】
写真やフィルム・記録媒体の棚卸表、基本情報、経歴、連絡先、預貯金・証券情報、自動引き落とし、不動産・保険・クレジットカードの保有状況、各種ID管理、終期医療、介護の希望、葬儀の希望、遺言、大切な人へのメッセージ、自分年表…
盛りだくさんな内容です!
正直言って、書けない部分も多く書き込みが(打ち込み?)が進んでいるとは言えませんが、それでもエンディングノートを開くたびに自分の死と向き合うことができます。
死と向き合うことは、生と向き合うことだなあと感じます。
どう死ぬかは、どう生きるかにつながると思います。

自分が死んだときに、残された人は「誰に連絡をしたらいいの?」というのでは困りますよね。。。
さて、おひとりさまに限らず、人が亡くなった際に、残された人は誰に連絡をすればいいのかわからないということが頻繁に起こります。
これだけネットでのつながりが増えてくると、親戚付き合いや近所づきあいとはまた違った方法で連絡をしないと死亡の連絡が届きません。
ましてやおひとりさまの場合は、周囲の人はその人が亡くなったことをどこの誰に連絡をすればいいのか把握するのは不可能です。
ですから、死亡した際に連絡してほしい人をあらかじめ整理しておくことが必須になってきます。
私の(全然進んでいない)エンディングノートにも「連絡先」の欄があります。
パソコンにデータを保存するのはNG?!
私のエンディングノートにも、死後に連絡してほしい人を書く欄があります。
エンディングノートは自分のためにも書いていますが、残された人のためでもあると思います。

「私死にました~」と自分が死んだ後に連絡できないからねえ
「自分だけ」のためだったら保存方法は何でもいいと思いますが、「残された人」のためと考えた場合、どういう方法で保存管理したらいいのでしょうか?
パソコンやスマホなどにデータを保存するメリットとデメリットを整理してみました。
パソコンにデータ(連絡先含む)を保存するメリット
・データ内容の更新が楽
・クラウドに保存しておけば、まず紛失の可能性はない
・どのディバイスでも確認できる
・場所を取らない
・写真や動画なども一緒に保存できる
パソコンにデータ(連絡先含む)を保存するデメリット
・他者が故人のパソコンを探ることに抵抗がある
・そもそもどこにデータがあるわからないことが多い
・顔認証やパスワード入力などのセキュリティ上の問題がある
パソコン上にデータとしてエンディングノートがあるメリットも大きいですが、「残された人のため」だったら紙になっていた方がよさそうです。
そもそもパソコンに保管して「存在自体を知らなかった」とか「探せない」となるとまったく意味がないからです。
誰にお願いするのか
配偶者が子どもがいる人なら、「自分が死んだらこのノートに書いている人に連絡してね」と伝えておけばいいと思います。
でも、独り身は配偶者と子どもがいませんので、これはできません。
人に頼むことになるのかと思ますが、私が調べたところでは、以下がポイントです。
・連絡先が多いと残された人の負担が大きくなったり、連絡漏れが起こるので絞る
・連絡先は、連絡してほしいコミュニティに属する人を1人か2人に絞り、その人から連絡してもらうようにすると残された人の負担は減る
・せっかくまとめた連絡先が発見できないと意味がないので、連絡先をまとめた紙を財布などに入れておくのも一手
ちなみに、人が亡くなるときには必ず所持品の確認が行われるので、財布の中に入れておくとせっかくまとめた連絡先が発見されないという可能性自体は低くなります。
ただ!最近はキャッシュレスで財布を持ち歩かない、使わないという人もいると思います。
そうなるとまた別の方法を考えないといけませんね…

そもそも財布を落とす可能性もありますしね~
自分が何歳まで生きるかわかりませんが、平均寿命ぐらいまで生きるとしたら、残された人(私の場合兄弟や友人になる可能性大)も、だいぶ高齢になっているはずです。
こういう人たちに、自分の死後の連絡を任せるのはなんだか気がひけます。
その場合は、自分が死んだ際に連絡してもらうことを第三者に委託するという方法があります。
弁護士などの専門家と死後事務委任契約を締結することです。
死後事務委任契約とは、死後に発生する死後事務の全部または一部の処理を委任する契約です。
葬儀や、パソコンの破棄、死後の連絡など元気なうちに何を依頼したいのか打ち合わせをして締結する、というものです。
まとめ
・エンディングノートなどを使って、死後に誰に連絡してほしいかまとめておこう
・パソコンに連絡先を保存しておくのはあまり得策とは言えない
・死後の連絡を誰にも頼めない場合は、専門家と死後事務委任契約を結ぶのも一手
余談。
これからはますます1人で生きて亡くなる人が多くなると思います。
このような現状に合わせて制度やサービスも変わってくるでしょう。
たとえば「おひとりさまコミュニティ」のようなものがたくさんできて、おひとりさまが相互に亡くなった際の連絡先を委託し合うというようなケースも増えてくるように思います。
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