今日お話したいのは、「スマホで何を見るか?」ではなく、「スマホをどう見るか?」というお話です。
独身者にとって心身ともに健康であることは、自分一人で食べて生きていく上で必須条件となりますが、「スマホの見方・スマホを見る姿勢」で心身の健康を崩してしまうことをご存知でしたか?
いわゆる「スマホ首」というヤツですね。

かといってスマホを使わないで生きていくことも難しいですよね?
私なんてだいたいご飯を独りで食べますので、その際はだいたいスマホやパソコンを見ています。
今日のお話
・スマホが及ぼす心身への悪影響
・首こりと肩こりの違い
・首こりを予防するには
先日とあるコラムに載っていた話を要約します。
お話は東京脳神経センターの松井孝嘉理事長。
「首凝り」の名付け親で、40年以上首と自律神経の関係を臨床で研究している方です。
スマホが及ぼす心身への悪影響
スマホを見るとどうしても下を向きますよね。
成人の頭の重さは4~6キロ。スイカの大玉に匹敵します。
うつむく角度が大きいほど、首の後ろ側の筋肉にかかる負担も大きくなります。
30度傾くと18キロ、45度だと22キロ、60度だと27キロも負荷がかかります。
このように負荷がかかり、血流が悪くなって生じたコリが悪化すると、自律神経に影響が出て、原因不明の症状(不定愁訴)が起きるようになります。
具体的な症状は、頭痛、めまい、のぼせ、イライラなど更年期障害に似た症状、うつ症状、自律神経失調症、パニック障害、慢性疲労、血圧の不安定、風邪をひきやすい、体温調節がうまくいかない、目が見えにくい、ドライマウス、ひとつのことに集中できない、多汗、不眠、便秘、下痢、手足が冷たい、認知症のような物忘れ、微熱…などそれはそれは多岐にわたります。
重症化すると、うつ症状から自殺を考えるようになります。
スマホと自殺念慮との関係について、近年、調査や研究が進んでいます。
なんと、首凝りによるうつは、精神疾患のうつとは別の病気なので精神疾患の治療では治りません。
首の治療を受けることでほぼ完治します。
もし、あなたがうつっぽい症状が出ている場合は、もしかしたらスマホの見過ぎによる首こりに原因があるのかもしれません。
そういえば、私は朝方に気分が沈んでいることがたまにあるのですが、だいたいその時は首や肩が張っています。

首こりと肩こりの違い
全身の不調を引き起こすのは肩こりではなく首こりなんです。
首には、心臓や胃腸などの内臓や血管、呼吸器などをコントロールする副交感神経が通っています。
そこが、コリによって異常が起こることで様々な不調が現れます。
肩はいくら凝っても神経の異常を起こさないので、首こりと肩こりは分ける必要があるそうです。
首こりを予防するには
ポイントは3点です。
①後ろに緩める
一番いいのうつむく姿勢を取らないことですが、それはなかなか難しいですよね。
なので、意識的に首の後ろの筋肉を緩める動きをすることです。
首を後ろに傾けて深呼吸をしながら上を見て、リラックスします。
15分に1回ぐらい行うのが理想です。
②首を冷やさない
首を温めると血行が良くなり、筋肉が緩み、リラックスできますよね。
寒い冬はもちろんエアコンが効いた夏も要注意です。首が冷えやすいです。
シャワーよりもお風呂の方が当然いいですが、首までしっかり浸かるのがいいのだそうです。
お風呂ついでのお話をすると、下を向いて髪を洗うのも首こりの原因になります。

③揉まない
首の筋肉はとてもデリケートなので、揉むと筋肉を傷つけてしまう恐れがあります。
揉まずに緩めることが大切です。
日常生活では胴体の上のスイカを落とさないようにするイメージで生活すると良いです。
要するに姿勢を良くする、ということですね。
私は以前ボイストレーナーに、声に張りがない人は姿勢も悪い。
だから姿勢を正すことで声に張りを出すように教えてもらいました。
これと似ていて、不調だからうつむくのではなく、うつむくから不調になるのだと思いました。
まさに「上を向いて歩こう」ですね。
今日は、独身者とスマホということで、心身の不調はスマホ首(首こり)が原因かも?というお話を要約してお伝えしました。
私自身、独りで生きていく!という気負いが少しあるようで、心身の健康についてはとても関心があるテーマです。これからも情報更新していきたいと思います。
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